【実体験】人生どん底でうつ状態に|何もできなかった約1か月と回復のためにしたこと

仕事がない。
収入もほとんどない。
結婚もしていない。
これから何をして生きていけばいいのか分からない。
30代、40代になって人生が思いどおりに進んでいないと、自分だけが社会から取り残されたように感じることがあります。
私にも最近、人生で20年に一度あるかどうかというほど、大きなショックを受ける出来事が起こりました。
その出来事をきっかけに、私の人生はいったん強制終了したような状態になりました。
ここでいう「強制終了」とは、スピリチュアルな意味だけではありません。
心と体が限界を迎え、これまでどおりの生活を続けられなくなることです。
前向きに考えようとしても無理でした。
努力しようとしても、体が動きませんでした。
約1か月、私にできたのは、寝ること、少し食べること、薬を飲むこと、トイレへ行くことくらいでした。
今回は、人生どん底でうつ状態になった私が、どのように毎日を過ごし、その経験から何を感じたのかを書いてみます。
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人生が突然、止まってしまった
人生には、自分の努力だけではどうにもならない出来事があります。
仕事を失うこと。
将来の計画が崩れること。
大切にしてきた人間関係が終わること。
長い時間をかけて積み上げてきたものが、一瞬でなくなったように感じること。
私にも、そのような出来事が起こりました。
詳しい事情はここでは書きませんが、私にとっては人生で20年に一度あるかどうかというほど、大きなショックでした。
その日を境に、心も脳も完全に動かなくなりました。
「早く立ち直らなければ」
「これからの仕事を探さなければ」
「収入を作らなければ」
そう思っても、体はまったく言うことを聞きません。
気持ちだけでなく、普段なら自然にできていたことまで、ほとんどできなくなりました。
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約1か月、ただ生きるだけの毎日だった
今回のうつ状態では、約1か月近く、まともな生活ができませんでした。
朝、目が覚める。
精神科で処方された薬を飲む。
食べられそうなものを少しだけ食べる。
トイレへ行く。
そして、再び布団やソファに横になる。
一日のほとんどが、その繰り返しでした。
食欲はほとんどありませんでした。
椅子に座っていることさえ苦痛でした。
読書もできない。
勉強もできない。
ブログも書けない。
副業について考えることもできない。
仕事を探す気力もありません。
以前の私なら、何もしない一日を過ごすと、「時間を無駄にした」と自分を責めていたと思います。
しかし、そのときは反省する気力さえ残っていませんでした。
ただ生きるだけで、一日が終わっていく。
何もしていないのに、ひどく疲れている。
そんな毎日でした。
脳内では最悪の未来ばかりが再生されていた
体以上につらかったのは、頭の中でした。
横になって体を休めていても、脳は休んでくれません。
「このまま一生働けなかったらどうしよう」
「収入を得られなかったらどうしよう」
「親に迷惑をかけ続けるのではないか」
「独身のまま年齢だけを重ねるのではないか」
「人生をやり直すには、もう遅いのではないか」
「自分の人生は終わってしまったのではないか」
まだ起きてもいない最悪の未来が、朝から晩まで頭の中を巡っていました。
一つの不安が浮かぶと、そこから別の不安が生まれます。
仕事の不安がお金の不安につながり、お金の不安が老後の不安につながる。
さらに、独身であることや人間関係、自分の年齢まで心配になっていく。
まるで、自分の脳が勝手に絶望的な映画を上映し続けているようでした。
不安からスマホを手放せなくなった
少しでも安心したくて、私はスマホを手放せませんでした。
「人生どん底」
「うつ 回復」
「人生 強制終了」
「人生をやり直したい」
「どん底から復活した人」
そんな言葉を何度も検索していました。
特に、人生どん底から立ち直った人の体験談や、人生の強制終了について語るスピリチュアル動画を探し、目が覚めている間はずっと聞き流していました。
動画を見ているというよりも、誰かに、
「今の苦しみには意味がある」
「人生はまだ終わっていない」
「いつか回復する」
と言ってほしかったのだと思います。
今思えば、私は答えを探していたというより、不安を少しでも和らげたかったのでしょう。
ただ、スマホを長時間見続けることで、かえって不安を強めてしまうこともありました。
刺激の強い動画や悲観的な情報を見続けると、心がさらに疲れてしまいます。
スマホを完全に手放すのが難しくても、見る情報を選ぶことは大切だと感じました。
目が覚めてから寝るまで、ずっと苦痛だった
今回、一番つらかったのは、目が覚めている時間そのものが苦痛だったことです。
朝起きても苦しい。
昼も苦しい。
夕方になっても苦しい。
夜になっても苦しい。
眠っている時間だけが、苦しみを忘れられる時間でした。
そのため、目が覚めること自体が嫌になる日もありました。
一日は24時間しかないはずなのに、とても長く感じました。
何もしていない。
外にも出ていない。
誰とも会っていない。
それでも、夜になる頃には疲れ切っていました。
うつ状態を経験したことがない人には、「寝ているだけなのに、なぜ疲れるのか」と思われるかもしれません。
しかし実際には、体を横にしていても、脳内では不安や後悔、最悪の未来を考え続けています。
それだけでも、心と脳は激しく消耗します。
それでも今回は、以前より少しだけやり過ごせた
私はこれまでにも、仕事やお金、人間関係をきっかけに、うつ状態を経験してきました。
今回が初めてではありません。
同じような人生のテーマで、何度も立ち止まってきました。
もちろん、経験があるからといって、うつ状態が楽になるわけではありません。
今回も、本当に苦しかったです。
ただ、以前とは少しだけ違う部分がありました。
過去に回復した経験があったため、
「この状態が永遠に続くわけではない」
と、わずかながら知っていたことです。
以前の私は、うつ状態になるたびに、
「もう二度と元気になれない」
「この苦しみは一生続く」
と思い込んでいました。
しかし実際には、回復には時間がかかっても、少しずつ食欲が戻り、外へ出られるようになり、本を読めるようになった経験があります。
だから今回は、苦しみの中でも、
「今は人生の答えを出す時期ではない」
「とにかく、この時期をやり過ごそう」
と考えられる瞬間がありました。
うつ状態との付き合い方は、以前より少しだけ上手になっていたのかもしれません。
うつ状態の原因は一つではない
私が何度もうつ状態を経験して感じたのは、きっかけになることの多くが、人間関係や仕事、お金の問題だったことです。
ただし、うつ状態の原因を一つに決めることはできません。
体質、病気、睡眠不足、生活環境、ストレス、人間関係、仕事、経済的不安など、複数の要因が重なっている場合があります。
そのため、
「この仕事を辞めれば必ず治る」
「考え方を変えれば治る」
「引き寄せを実践すれば治る」
と単純には言えません。
精神科や心療内科を受診している場合は、自己判断で薬を中断したり、量を変えたりせず、症状について主治医に相談することが大切です。
そのうえで私自身について振り返ると、強いストレスがかかる前には、いつも自分の本音を無視して頑張りすぎていたように思います。
「普通に働かなければ」と自分を追い込んでいた
振り返ると、人生が強制終了したような状態になる前には、いくつかの共通点がありました。
「普通に働かなければならない」
「組織に所属しなければ社会人とはいえない」
「この年齢で無職では恥ずかしい」
「独身で収入もない自分には価値がない」
「親を早く安心させなければならない」
そんな思いで、自分の本音を後回しにしていました。
私の場合、組織の中で働こうとすると、最初は頑張れます。
周囲に迷惑をかけたくない。
きちんと評価されたい。
普通の人と同じように働きたい。
そう思って無理を重ねます。
しかし、人間関係や環境への適応で消耗し、やがて心と体が限界を迎える。
そして再び、何もできない状態になってしまう。
私はそれを何度も繰り返してきました。
本当は、もっと自分に合う働き方があるのではないか。
一人で集中できる仕事や、体調に合わせて調整できる働き方のほうが合っているのではないか。
心のどこかでは、ずっと気づいていました。
それでも、お金や世間体を理由に、自分に合わない可能性の高い道を選び続けていたのです。
今回の人生どん底は、
「もう、自分の特性や心を無視する生き方は続けられない」
ということを、改めて突きつけられた出来事だったのかもしれません。
無職や独身であることと、人間の価値は別の問題
30代や40代で無職になると、強い劣等感を抱くことがあります。
同世代は結婚している。
家を買っている。
会社で役職に就いている。
子どもを育てている。
SNSを見れば、自分以外の人は順調に人生を進めているように見えます。
それに比べて、自分は仕事もない。
十分な収入もない。
パートナーもいない。
将来も見えない。
そう考えると、自分の人生が完全に失敗したように感じます。
しかし、無職であることは現在の状態です。
独身であることも、現在の生活状況です。
それだけで、人間としての価値がなくなるわけではありません。
心や体が壊れるまで働き続けることだけが、正しい生き方でもありません。
今までの道が自分に合わなかったのなら、回復してから別の道を探すこともできます。
人生どん底にいるときには信じられないかもしれませんが、今の状態が人生の最終結果とは限らないのです。
うつ状態のときは「休むこと」が仕事
今回、身をもって学んだことがあります。
それは、うつ状態のときは、無理に前向きになろうとせず、休むことを最優先にする必要があるということです。
うつ状態では、
「休んでいたら、ますます社会復帰できなくなる」
「今すぐ仕事を探さなければならない」
「副業を始めなければ手遅れになる」
と焦ることがあります。
しかし、椅子に座ることさえ苦痛な状態で、無理に就職活動や勉強、副業を始めても、さらに消耗してしまう可能性があります。
私がしていたのは、精神科で処方された薬を医師の指示どおりに飲み、布団やソファで横になることでした。
食べられるときに少し食べる。
水分をとる。
トイレへ行く。
眠れるときに眠る。
診察の日には、現在の状態を主治医へ伝える。
その程度しかできませんでした。
当時は「何もしていない」と感じていました。
しかし実際には、心と体が回復するために必要なことをしていたのだと思います。
薬が合わないと感じたり、副作用が気になったりする場合も、自分だけで中断するのではなく、処方した医師や薬剤師に相談することが大切です。
うつ状態のときは、大きな決断を急がない
もう一つ大切だと感じたのは、うつ状態のときに人生を左右するような決断を急がないことです。
たとえば、
仕事を辞める。
人間関係をすべて断つ。
高額な商品や講座を購入する。
住む場所を突然変える。
人生を完全に諦める。
こうした重大な決断は、できる範囲で保留したほうがよい場合があります。
うつ状態のときは、物事を悲観的に捉えやすくなり、普段の自分とは違う結論を出してしまうことがあります。
今見えている未来が、現実のすべてとは限りません。
すぐに決めなくてもよいことは、
「回復してから考える」
と決めてしまってもよいのです。
仕事や生活の事情で急いで対応する必要があるときは、一人で抱え込まず、家族、主治医、支援者などに相談することも大切です。
人生どん底のときに必要なのは、人生の正解ではない
人生どん底になると、
「自分の使命は何か」
「本当に向いている仕事は何か」
「どうすれば人生を逆転できるか」
「一番早く稼げる副業は何か」
といった答えを急いで探したくなります。
私もそうでした。
しかし、うつ状態の最中に必要だったのは、人生の正解ではありませんでした。
今日を何とかやり過ごすことでした。
薬を飲む。
少し水分をとる。
食べられるものを食べる。
体を横にする。
診察を受ける。
誰かに現在の状態を伝える。
それだけで十分な日もあります。
人生を立て直す計画は、少し回復してから考えればよいのです。
回復は、小さな変化から始まった
回復は、ある日突然、完全に元気になる形では訪れませんでした。
最初は本当に小さな変化でした。
少し食欲が戻った。
椅子に数分座れた。
近所を少し歩けた。
本を数ページ読めた。
ブログの記事について考えられた。
「何かやってみようかな」と、一瞬だけ思えた。
元気なときなら、当たり前だと思うようなことです。
しかし、何もできなかった時期を経験すると、その小さな変化がとても大きな前進に感じられます。
回復途中では、調子のよい日と悪い日を繰り返すこともあります。
昨日できたことが、今日はできないこともあります。
それでも、回復がすべて消えたわけではありません。
波がありながら、少しずつ前へ進んでいる場合があります。
心が本当に求める働き方を考える
心と体が少し回復したら、これまでの働き方を振り返ることも必要だと思います。
「自分は何が苦しかったのか」
「どのような環境で消耗しやすいのか」
「どの程度の労働時間なら続けられそうか」
「人と関わる仕事と、一人で行う仕事のどちらが合うのか」
「収入だけでなく、継続できることを優先できないか」
大切なのは、他人から立派に見える仕事を選ぶことではありません。
自分の心と体を壊さず、長く続けられる道を探すことです。
組織で働くことが合う人もいます。
短時間勤務や障害者雇用が合う人もいます。
就労支援を利用しながら準備する人もいます。
在宅ワークや副業を少しずつ育てる人もいます。
一つの正解を全員に当てはめることはできません。
向いていない仕事や副業に挑戦して失敗したとしても、それは人生そのものの失敗ではありません。
「この環境や働き方は、自分には合わなかった」
という大切な情報を得たとも考えられます。
人生どん底にいるあなたへ
もし今、この記事を読んでいるあなたが、
30代や40代で無職になり、
独身で、
収入や将来に強い不安を抱え、
毎日布団の中で最悪の未来ばかり考えているのなら、伝えたいことがあります。
今すぐ、人生を立て直さなくても大丈夫です。
今すぐ、仕事を見つけなくても構いません。
今すぐ、前向きになれなくても仕方ありません。
あなたが怠けているのではなく、心と体が限界まで疲れている可能性があります。
今日できることが、
処方された薬を飲むことでも、
少し食事をすることでも、
水分をとることでも、
横になって休むことでも、
それで十分です。
回復してから、今後の仕事や人生を考えても遅くありません。
人生には、ときに強制終了したように感じる出来事があります。
しかし、それは人生そのものが終わったという意味ではありません。
これまでの生き方を見直し、自分に合った道を探し直すための時間になることもあります。
私自身も、まだ回復の途中です。
将来の答えが、すべて分かったわけではありません。
それでも、以前より少しだけ食べられるようになり、座れるようになり、文章を書けるようになりました。
人生どん底は、人生の最終地点ではありません。
今は信じられなくても、少しずつ回復し、新しい道を考えられる日が来るかもしれません。
今は自分を責めず、休めるだけ休んでください。
生き延びることだけで十分な時期も、人生にはあります。
かつて、人生どん底、うつ病などと言うと、世間からマイナスの先入観を持たれたものでした。
しかし、美輪明宏さんが生前、言っていたように、人生に正負の法則は確実に存在します。
人生どん底でうつ病になる人は、順調な人生を歩む人よりも苦難が多いぶん、
人生のポジティブなことも、これから沢山あるということが必ず約束されているのです。
人生のプラスもマイナスも沢山、引き受けられる強い心を持っているのです。
目先のことばかり気にしすぎて、うつになるなんて自分はなんて弱い人なんだ・・・・・・
と決めつけないでください。
世の中の9割の成功者が必ず、複数回の人生のどん底を経験していると、
作家の本田健さんも言います。
今夜は辛い夜かもしれませんが、必ずうつ状態は良くなります。
自分を責めないで、ゆっくり休んでみてくださいね。
うつ状態も経験するたびにやり過ごし方がうまくなるものですから、大丈夫です。
※この記事は筆者の個人的な体験をまとめたもので、医学的な診断や治療の代わりになるものではありません。強いうつ状態が続く場合や、食事・水分がとれない場合、生活に大きな支障がある場合は、精神科・心療内科などの医療機関へ相談してください。自分を傷つけたい気持ちや、消えてしまいたい気持ちが強い場合は、一人で抱えず、家族、主治医、救急医療などへ早めに助けを求めてください。
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