運のいい人は「今の自分」を生かす|脳科学が教える運のいい人の法則

「運がいい人になりたい。」
そう思うと、多くの人は自分を変えようとします。
もっと社交的になろう。
もっとポジティブになろう。
もっと能力を高めよう。
もちろん、学ぶことや努力することは大切です。
しかし、「今の自分を否定して別人になろう」とする努力は、かえって幸せから遠ざかってしまうことがあります。
私自身も、世間でキラキラと輝いて見える人になろうと必死に努力してきました。
資格取得に挑戦し、さまざまなことを学び、何度も自分を変えようとしてきました。
ですが、思うような結果が出ず、自信を失うことを何度も経験しました。
そんな私が救われた考え方があります。
それは、
「運のいい人は、自分を変えるのではなく、今の自分を生かしている。」
ということです。
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脳には生まれつきの「個性」がある
脳科学者の中野信子さんは、著書『科学がつきとめた運のいい人』の中で、人には生まれつき脳の個性があることを紹介しています。
私たちの脳では、
- セロトニン(安心感・安定感)
- ドーパミン(やる気・行動力)
- ノルアドレナリン(集中力・警戒心)
などの神経伝達物質が働いています。
そして、これらを分解・調整する「モノアミン酸化酵素(MAO)」の働きには遺伝的な個人差があるとされています。
つまり、
- 不安を感じやすい人
- 行動力が高い人
- 慎重な人
- 攻撃性が強い人
などの傾向には、生まれ持った脳の個性も関係しているのです。
もちろん、環境や経験も影響しますが、「努力だけですべて変えられる」というほど単純ではありません。
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「変わろう」とするほど苦しくなることもある
私たちはつい、
「もっと明るくならなければ」
「もっと積極的にならなければ」
「運のいい人はこういう人だ」
という理想像を追いかけてしまいます。
しかし、自分の本来の特性を無視して無理に変わろうとすると、大きなストレスになります。
結果が出なければ、
「自分はダメなんだ」
と自信まで失ってしまうこともあります。
私自身も、その経験を何度もしてきました。
大切なのは「自分を変える」より「自分を生かす」こと
では、どうすればいいのでしょうか。
答えは、とてもシンプルです。
今の自分を最大限に生かすことです。
例えば、
「自分は先のことを考えすぎるタイプだ。」
そう気づいているなら、その慎重さを仕事や人生設計に生かせます。
反対に、
「怖いもの知らずで行動できる。」
という人は、新規営業や起業、新しい挑戦が向いているかもしれません。
攻撃性が強い人なら、交渉や法律関係、渉外など、強く主張する力が求められる仕事で能力を発揮できる可能性があります。
つまり、一見すると短所に思える特徴も、環境によっては長所になるのです。
短所は「使い方」を変えれば武器になる
もちろん、生まれつきの特性を理由に何をしてもいいわけではありません。
だからこそ、
「自分はこういう傾向がある。」
と理解し、
「だから慎重に判断しよう。」
「だから人に相談してから決めよう。」
というように、自分の特性をコントロールすることが大切です。
脳の個性そのものを変えることは難しくても、活かし方は選ぶことができます。
そして大切なのは、
自分が持っているプラスの要素はもちろん、一見マイナスに思える要素も、自分だけの資質として生かす方法を探ることです。
自分に与えられたものを否定するのではなく、
「どうすればこの特徴をプラスにできるだろう。」
と考えることが、運を味方につける第一歩になります。
世間の標準ではなく、自分の個性を基準に生きる
もし今の自分の資質や状況が、世の中の基準から少しズレていたり、不利に感じたりしても、自分を責める必要はありません。
学校や会社へ行くことが難しいなら、無理に周りと同じ道を歩こうとするよりも、
「行かないからこそできることは何だろう。」
と考えてみることも大切です。
今は在宅ワークや副業、フリーランスなど、以前よりも多様な働き方があります。
普通とされる道だけが正解ではありません。
世間から高く評価されている人がうらやましく感じることもあるでしょう。
しかし、自分を世間の標準に無理やり合わせる必要はありません。
一番大切なのは、自分という個性です。
この個性を上手に生かすことこそが、運のいい人になるためには欠かせません。
自分を「セルフプロデュース」する
芸能人は、自分の魅力を理解し、それを最大限に生かすセルフプロデュースをしています。
私たちも同じです。
今の自分、
今の体、
今の考え方、
今の価値観、
今の経験、
今の直感。
それらすべてが、自分だけの財産です。
まずは、新しい何かを身につけようと焦る前に、
「今ある自分をどう生かせるだろう。」
と考えてみましょう。
自分に与えられたものを最大限に活用することが、人生を好転させるきっかけになります。
運のいい人は「自分らしく生きる人」
運のいい人とは、何でも完璧にできる人ではありません。
自分の得意も苦手も理解し、
無理に別人になろうとせず、
今ある自分を最大限に生かしている人です。
実際に今、人生がうまくいっている人の中には、
無意識のうちに、自分の個性を生かせる環境や人間関係に恵まれていた人も少なくありません。
そこには本人の努力だけではなく、運やタイミング、偶然の出会いといった要素もあります。
だから、輝いて見える人と自分を比べて落ち込む必要はありません。
普通が苦手な人ほど、大きく活躍できる可能性もある
学校や会社がどうしても合わない人。
普通と言われることが苦手な人。
そのような人ほど、副業やフリーランス、アート、クリエイティブな仕事など、自分の個性を発揮できる場所で大きく活躍する可能性があります。
今は働き方も生き方も多様な時代です。
一つの場所で評価されなかったからといって、自分に価値がないわけではありません。
あなたの個性を必要としている場所は、きっとあります。
まとめ
運のいい人になるために、無理に自分を変える必要はありません。
脳には生まれつきの個性があり、それは簡単に変えられるものではないからです。
だからこそ大切なのは、
「今の自分を最大限に生かす」という視点です。
自分の長所も短所も、自分だけに与えられた資質です。
短所だと思っていたものも、環境や役割が変われば、大きな強みになることがあります。
新しい自分になろうとするのではなく、
すでに天から与えられている自分だけの個性を生かし切る。
それが、本当の意味で運のいい人になるための近道なのではないでしょうか。
参考文献
本記事は、中野信子著『新版 科学がつきとめた運のいい人』(サンマーク出版)を参考にしながら、筆者自身の実体験や考えを交えて執筆しています。
書籍に書かれている内容をそのまま紹介するのではなく、脳科学の知見をもとに「今の自分を生かす」という視点から、私自身の解釈も加えてまとめました。
興味を持たれた方は、ぜひ原著も手に取って読んでみてください。
※本記事は書籍の内容を要約・引用しつつ、筆者の解釈や実体験を交えて執筆しています。詳細については、原著『新版 科学がつきとめた運のいい人』をご参照ください。
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